




バンビエンに入ってからぐずぐずした天気が続く。
ある日、宿のネットを借りていると、トップページに
『Michael Jackson』の文字が。
まさかと思ってyahooを開くとマイケル死亡のニュースが!!!
このまちの真横(真横って言うのかな)にはナムソン川というメコン川の支流が流れてる。
黄土の混じりまくった、かなり微生物が多く泳いでそうなこの川では、「チュービング」と言う遊びが有名。
日本でラオスに行った友達は、バンビエンに行ってチュービングをしなかったらラオスに行ったことにはならないとまで言っていた。
話を聞くと実に楽しそうなので、ぜひやりたいと思っていたけど、あいにくの天気が続き、なかなか思い切りが着かずにいた。
しかも、とにかく欧米人が多いため、一人で参加するのもあまりテンンション上がらないと思い、天気がよくなるため日々気の合いそうな日本人探しをしていた。
そんな感じで、何もしないまま日々を過ごしながらある日一人で昼食を食べていると、ルアンパバーンで一日だけ一緒だったマイコちゃんと言う女の子が声をかけてくれた。
1日2日前からこっちに来ていたらしい。
しばらく二人ではなしていると、今度はマイコちゃんが以前タイからバンコクに川をこえてくる途中一緒になった夫婦に遭遇し、4人で話をしていると、さらにマイコちゃんの顔見知りの男の子が来た。
しかもその夫婦は昨日すでにチュービングをして来たらしく、その楽しかった体験をやや興奮気味に話してくれた。
しかも一回では飽き足らず、もう一度行きたいと話していたので、最初は乗り気じゃなかったマイコちゃんも含め次の日みんなで
行くことに決めた。
翌日、集合時間にやや遅れたが、みんなでチュービングへ。
受付を住ませると、ソンテウと言うトラックの荷台に屋根をつけただけの乗り合いタクシーで上流へ。
スタート地点に着くとそこにはターザンジャンプ台からアクロバティックに飛び込む欧米人、それを酒を飲みながら見物し、ハイテンションな欧米人の人だかり。
ターザンジャンプは大きな木に板で作られただけの3メートルくらいの高さに作られた台から、サーカスの空中ブランコみたいなぶら下がり棒に捕まりロープを伝ってすべり落ちる、結構大掛かりなものだった。
かなり楽しそうだけど、落ちて少しでも水を飲んだらヤバそうだったのでしばらく見てると、同行した大学生の男の子が飛びに行った。
その後夫婦で来ていただんなさんも行き、結局俺も我慢できなくなりジャンプ。
思いっきり鼻と口をつまんで着水。
一瞬だったけどとても楽しい!!
その後、ついにチュービング。
ジャンプ台の真下で、トラックのタイヤの中のチューブにはまるようにしてすわり、そのまま流される。
これがチュービング。
途中、ジャンプ台のような場所があり、手を振るとひも付きのペットボトルが投げ込まれ、それをたぐり寄せて上がって行くと、ビールが買える。
そこでビールを買うとさらにジャンプできるという仕組み。
あいにくやらなかったが、くもっていながらも本当にドラゴンボールのような、中国の水墨画のような景色の中、黄土で濁りまくった川をひたすら流される。
ゴール近くの川には中州があり、川は二手に分かれている。
そこを左に行けば受付に戻れるはずだったが、その情報を聞いたときは時既に遅し、完全に右の方に流されだしていた。
何とか左に行くべく、浮いてた竹の幹をつかんで漕いで見るが、自然の力には歯が立たず、そのまま一人、右へ。
どうしようかと思ったが、しばらく流され、川沿いに民家がや宿が並んでいて、男性が二人いたので、冗談で
「ヘルプミー」
と手をふると、
「大丈夫ですか?」
と日本語で返されてしまったので、つい「大丈夫です」
と返してしまった。
そのしばらく先に何とか這い上がれそうなところが会ったので、自力で左に寄って行くと、今度は地元の子供達が飛び込んで遊んでいた。
彼らに手を振って、助けを求めると、六人くらいがまとめてよって来て、チューブに手をかけ、一緒に流れる。
その後みんなで引きずりあげてくれ、チューブをはこんでくれて、手を貸してくれた。
サンキューと言うと、一斉に「マニー!マニー!」といわれてしまって、持ってないと言ったけど、もし持ってたら是非あげたいと思った。
そのあと無事みんなと再会し、夜はみんなで野外ステージのあるバーに出向き、欧米人達と半裸で戯れた。